2018年5月
手首の骨折(コーレス骨折)経過報告
手術適応の複雑な手首の骨折の経過報告をさせていただきます。
手指の浮腫で経過が思わしくなかったのですが、最近浮腫も落ち着きはじめ良い方向に向かっております。
浮腫軽減の治療と並行して関節可動域訓練と筋力強化の治療を行っているため、関節可動域・筋力は、共に回復しております。
変形(外見から見る事の出来る骨の形)もほとんどなく、左右どちらが骨折をしているかわからない状態に治っております。
転位の大きいコーレス骨折の場合、一般的には変形が残ってしまうことが多く、特に撓側転位と言って、親指側に曲がってしまう転位と尺骨茎状突起と言って、手首の外側の骨の出っ張りが、下方に落ちてしまう転位が残ってしまうのが9割以上10割に近いほどと言われております。
今回の症例は非常に上手くいっております。上手くいった原因は、正しい角度まで整復を行い、再転位しない固定を行った事にあるのだと思います。
今回、外見上非常に上手く治って、本当に良かったと思っております。後は日常生活に支障の残らない様、元の状態に戻る様にスタッフ一同リハビリをして行きたいと思います。
リハビリには、何といっても患者様の努力・協力が必要です。患者様に大変感謝いたしております。共に頑張りましょう。
アキレス腱断裂 経過報告
昨日、アキレス腱断裂から5週と2日でギプスカットし、状態を確認いたしました。
本人はビクビクでしたが、アキレス腱の状態はパーフェクト、1㎜の陥凹もありませんでした。
何処が切れているかわからないほどの状態です。瘢痕も少なく、細い状態で治りそうです。
5週間で靴を履いて帰れる状態まで歩行訓練を行いましたが、初めから歩行をしていますので、少し練習をすれば靴でも歩けるようになります。
歩行をして治しておりますので、筋力は最低限ではありますが、保つ事が出来ます。
治療には筋力強化が大切になりますので、筋力低下を少なくすることが、固定をしているときの最大の治療になります。
そのためにギプスを巻いていても、筋力強化をして行くのです。
何処よりも早く何処よりも綺麗に治すことが、私の信念です。
患者様の為頑張ってリハビリをスタッフ一同でやっていきます。
アキレス腱断裂 転医の症例 経過報告
先日のアキレス腱の症例ですが、再整復後2週間が経過しまして状態確認の為ギプスカットを行いました。
久しぶりにお湯の中に入って本当に気持ちよさそうでしたが、足の状態が心配で気持ちはそれどころではなかったと思います。
その後アキレス腱の状態を確認いたしましたら、前回の状態とは全く違い、本当に良い状態でした。
アキレス腱の状態を本人も触っ確認してやっと安心した顔になりました。
普通ではありえないほど(1㎜も)陥凹(へこみ)がなく最高の状態でした。
アキレス腱断裂を治療したことのある先生はわかるのですが、陥凹なく治すことはまず出来ない事なのです。
今回も非常に良い状態で2週間めの経過を迎える事が出来ました。
もう少し固定(2週ほど)を行いますが、今回の固定は角度も軽くなり非常に歩きやすくなっております。
少し角度を変えてあります。ここがポイント!
今後は固定を外してからのリハビリが大切になります。
ゆっくりと完全に治していきたいと思います。
ゆっくりと言っても一日も早い日常生活、スポーツ復帰を目指して治療をして行きます。
何処よりも綺麗に、何処よりも早く治すことに、命を込めて治療をしております。
また経過を報告させていただきます。
指の脱臼骨折 高校バレー部
先日、バレーボールで指をケガした患者様が来院されました。
指を診るとかなりの腫脹で、動かす事が出来ませんでした。
話を聞くと3か月前に同じ指を脱臼骨折をしてリハビリ中ということでした。
脱臼骨折した際固定もせず、痛くてもかばってバレーボールをしていたそうです。
その為、指は70°の屈曲(曲がりと)-30°の伸展(伸び)だったそうです。勿論腫れもひどかったそうです。
要はほとんど動かなかったということです。
その部位を新たにけがをしたため痛みと腫れが増しました。
非常に状態が悪かったため治るとは言えませんでしたが、ある方法を試してみました。
かなりの痛みを伴いましたが、再整復を行い固定をさせていただきました。
その後毎日治療を行い1ヶ月でついに完全に屈曲が出来、伸ばすのも殆ど正常になりました。
ご両親が片道1時間半もかけて毎日治療に来たたまものです。
毎日少しずと良くなる指をみて、女子高校生の喜ぶ顔を見る事が出来ました。
本当にこんな奇跡があるのかと、スタッフ一同感動いたしました。
やはりリハビリが大切だと痛感いたしました。
下腿骨骨折 サッカー 中学生
先日の土曜日午後診療後にサッカーでケガをした中学生が来院されました。
待合室ではケンケンで歩いており、足首にはテーピングを巻いておりました。
発生起点(原因)を聞きましたら、ジャンプで競り合って着地の際足を着いたらバキッと音がしたそうです。
直にトレーナーに診てもらい、骨は大丈夫だね!足首にテーピングを巻いてくれたそうです。
診察をすると足首には腫れもなく、触っても痛みはありませんでしたが、下腿部全体に腫れが見られました。
触診をすると、下腿全体に痛みを伴っておりました。
骨折を疑い下腿をエコーで見ていきましたら、腓骨という骨に骨折線が見られました。
土曜日の午後であり提携している病院も休みの為、直にギプス固定を行い、松葉杖にて体重を免荷(体重をつけない)処置を行いました。
固定を行うと痛みが少し楽になり、上手に松葉杖で歩いていました。
腓骨という骨があそこで折れるのは非常に珍しいために、トレーナーではわからなかったのだと思います。
ケガ(骨折)というのは同じ骨折はないと言われておりますが、本当に難しいものだと思います。
しっかりと触診を行い患部の確認を行うことは非常に大切だと感じた症例でした。
授業で診察法を教えておりますが、教科書では書かれているものの、実際に診ていく事の難しさを学校で教えていきたいと思います。
指骨折 拘縮後療
先日、他院にて指の骨折をして、指の動きの悪い患者様が来院されました。
骨折当初も固定が悪く、直に外れてしまっていたとのことでした。
2ヶ月程たっていましたが、腫れもひどく、全くというほど動きが悪い状態でした。
本人は日に日に悪くなってきたので先生に相談しましたら、転医を進められたそうです。
触ることも出来ないほどの痛みで、かなり怖がっておりました。
初期処置もリハビリもあまり上手くいっていないケースでしたので、時間を掛けながらゆっくりと治療をして行く方針を立て、治療に入りました。
1ヶ月程で嘘というくらい腫れが引き、夜も普通に眠れるようになったそうです。
現在も関節の可動域を出す治療を行っております。
やはり初期治療と、固定、後療法の大切さを考えさせられた症例です。
アキレス腱断裂 転医の症例
先日、総合病院にてアキレス腱断裂の処置を行った後、1週間後に転医してきた患者様が来院されました。
転医の理由は、固定が圧迫され、足がむくみ、固定状態を続けることが困難で、日常生活に問題を起こしているとの内容でした。
直にギプスをカットし、アキレス腱の状態を確認いたしました。
ギプスは緩いのですが、中に巻いてある下巻きがきつい状態になっており、むくみの原因になっていたと思います。
ギプスも包帯もそうですが、緩くなく、きつくなく、フィット感が大切になります。
アキレス腱の状態もあまりよくなかったため、元の位置に戻しておきました。
その後ギプスを巻き、歩行訓練をして、杖なしで帰る事が出来ました。
やはり歩けるというのは本人のストレスも少なくなるため、本人はかなり元気になりました。
ギプスもしっかりと巻いてあるので安心できると思います。
今回は、固定がきつくて来院した症例ですが、結果的にアキレス腱も綺麗になり、歩いて帰る事が出来、本当に良かったと思います。
アキレス腱断裂は大けがではありますが、治し方次第で日常生活も不自由が少なく、しっかりと治るものになっております。
皆様に伝えて行っていただきたいと思います。
指骨折 バスケットボール
先日、バスケットボールをしていて突き指をした中学生患者様が来院されました。
診察をすると、親指の付け根を痛がっており、かなりの腫れがありました。
エコー検査をしましたら、小さな骨片があったため、レントゲン検査に移りました。
今回のケースはレアケースでして、撓側(外側)の靭帯による裂離骨折(はがれる様に折れるハクリ骨折)を起こしておりました。(一般的に尺側(内側)の裂離骨折が多く発生します。)
少し変わった肢位での固定となりました。
4週間の固定を行い、ROMex(関節可動域訓練)を行い、筋力強化も行いながら治療を行っております。
勿論、初診から酸素療法も並行して行っております。
小さな骨片は、骨癒合が難しいため長期の固定となりました。
レアな症例ですが、多くの症例を経験しておりますので、順調に治る事が出来ました。
骨折は整復固定(骨を元に戻して固定する)も大切になりますが、固定除去後のリハビリが大切となります。
しっかりとしたリハビリをお受けになりたい方は、是非、山田接骨院に起こし下さい。
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